思春期早発症について
思春期早発症という病気をご存じですか?
思春期早発症とは
思春期とは、こどもが成長して大人になっていく過程で、心身ともに変化する時期のことです。
通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃より思春期の変化が出てきます。思春期早発症の方では、それらが2-3年以上早く出現してきます。
思春期早発症の問題
- 低年齢で急速に体が完成(成熟)してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまうことがある。
- 幼い年齢で乳房が発育する、毛が生える、月経が発来するなどの症状が出現するために、本人や周囲が戸惑う心理社会的問題が起きることがある。
- まれではあるが、脳などに思春期を進めてしまう原因になる病変が見つかることがある。
以上の3点です。
診断
日本人の平均と比較して、典型的には2-3年以上早い思春期徴候(男児なら精巣発育、陰毛発生、腋毛、ひげや声変わり、女児なら乳房発育、陰毛発生、月経)が2つ以上存在する、あるいは早期の思春期徴候が1つの場合でも、年齢不相応な身長の著明な伸び、あるいは骨成熟の明らかな進行などにより診断されます(表)。さらに、中枢性思春期早発症では、下垂体からの精巣・卵巣を刺激するLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)分泌亢進に加え、男児ではテストステロン(男性ホルモン)、女児ではエストロゲン(女性ホルモン)分泌亢進が認められる場合に診断されます。
治療
腫瘍など思春期を早くしてしまう病気があった場合や、特殊なタイプの思春期早発症の場合には、その病気に対する治療をまず優先します。
よくみられる特発性中枢性思春期早発症では、LH-RHアナログというお薬を使い、おおむね4週間に1回、病院で注射を行います。このお薬は下垂体から分泌されて精巣・卵巣を刺激するLH、FSHの分泌を抑え、結果的に男性ホルモン、女性ホルモンの分泌が抑えられることで、思春期の進行が緩徐になり、年齢不相応な月経などの思春期徴候を抑えることができます。
「日本小児内分泌学会HPより 一部改変」
ニコクリでは検査・診断から治療まで行っていますので、お気軽にご相談ください。
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